空と光と風と  ~日々の暮らしごと~

夫婦二人ぐらしの主婦です。スマホで撮った写真と日々のあれこれを書いてます。

親の老いに自分の老いを考える

少し前のことになりますが(2023年11月放送)
NHKのあさイチで、カスタマーハラスメント(カスハラ)のことを放送していました。

放送を見てどきっとしたので、
NHK+で再度見直すことに(放送後1週間は見れる)
気になるところは巻き戻して、ノートも取りながら

それから3カ月経ちましたが、
忘れないために書き残すことにしました。

カスタマーハラスメントとは、
顧客からの理不尽なクレームや言動のこと。
まず思い出したのは、店員さんが土下座をさせられた動画。

日本は、世界で一番便利な国で、
こんなにサービスの行き届いた国は少ないという。

外国で暮らす人のエッセイを読むと、
えぇ~っ(*_*;マジか⁉、と思うような日常がたくさんです。
旅行でハワイ、韓国ぐらいしかいったことのない私にとっては
カルチャーショック?!!

当たり前のように世界一のサービスを受け取っていたことを再認識します。


歌手の三波春夫さんの「お客様は神様です」ということばは、
昭和世代にはおなじみですが、
あの言葉の真意は、「神前で祈るときのように、雑念を払ってまっさらな、澄み切った心にならなければ完璧な芸をお見せすることはできない。お客様を神様とみて、歌を唄うのです。」
唄う時の心構えのことだそうです。

三波春夫オフィシャルサイトでは、
「お客様は神様です」について 
当時のいきさつやクレームをつけるときの恰好の言い分となってしまっていることに、説明されています。
私も間違って理解してました。

お金を払っているほうが、優位な立場にいるような錯覚。
誰もが被害者にも加害者にもなりうるということ。


イラっとした時に何が原因だった?

①相手が自分のいうことを聞かなかったから
 ⇒ 自己主張型 支配力 いいから私のいう事を聞け

②自分のメンツが傷つけられたから
 ⇒ プライド型 私をよく見せたい。私の方が知っている

③自分は正論を言っているのにわかってくれないと感じたから
 ⇒ ゆがんだ正義型 自分がルール。こんなの常識だろう

④自分の味方がいないと思ったから
 ⇒ 被害者意識型 私をバカにするのか。ネガティブ

⑤時間がなくて急いでいたのに相手がもたもたしていたから


カスハラをしないためにも、自分の傾向を知っておくことも大切ですね!

カスハラを受けた時は、一人で抱え込まない。

カスハラの現場に居合わせたら…、
これがいちばんの悩ましきとこで、
番組内でもいろいろ意見が分かれてました。
ケースバイケースということでしょうか?

今日のヒヤシンス。葉をぐーんと押し開いて紫色の蕾が

少し長くなりますが、ここからは自身の話。
私には今年90歳になる父と83歳になる母がいます。
病院に行くことは多いながらも、日常生活は自分達で元気に暮らしています。
生活圏は自転車で行動し自立してますが、
フォローしないといけないこともたくさんで、顔を出すと何かしらの用事を頼まれます。

病院の送迎
買ってきてほしいもの
連れて行ってほしいところ
食べたいもの
からだの不調
家の不具合
野良猫の糞をどうにかしてほしい

一番時間をとられるのは、
父親が使っているパソコンやスマホの不具合やわからないこと
(ウイルスバスターがいつのまにか消えたり、使っているソフトが使えなくなったり、写真が見れない、ラインが開かない、ホーム画面が勝手に変わった、スマホの着信音が聞こえない、アプリの引継ぎがうまくいってない、ありとあらゆることをやってくれます(´;ω;`)ウゥゥ)
私は訪問カスタマーサービス
自分のパソコンもあやふやなのに頭がショート😭

放送があった時期、
いつも以上にいらいらしていた私は、
父親の言動にキレて、

いつもだったらイラっとしながらも、
嫌味のひとつでもぼそっとつぶやき
(父は耳が遠いので聞こえない)
受け流すのですが、
その時ばかりは、
「だったら自分でやれば。もう何もしません」

それからしばらくは、両親ともびくびくして気を遣っている感じで、
そんな両親の態度にこれってパワハラだよなぁと、思い当たったわけです。

親にしてみれば、
出来ないことが増え、
世の中の便利にはついていけず、
じわじわといろんなところが痛かったりつらかったりしてつい弱音や愚痴を言う。

いろんなことを忘れ、
めんどうくさいことは放棄し丸投げし、
トイレの汚れは見えないと言い張り、
食べこぼしのシミのついた洋服や泥だらけの靴も気づかない。

親の老いる姿を見るのは切ない。

それももちろん本当なのだけど、
もう一つの本当は、
親の老いる姿を受け止められない。

親の老いを経験することで
否応なしに自分の老いを見せられている。
頼る子供もいない私は
その時どうしているのだろう?
親の愚痴や要求の度に、切なさと恐怖でいっぱいいっぱいに


両親とも亡くなった友人も多い中、
2人揃って「老いる」姿を見せてくれること、
2人揃って元気で笑ってくれてることが
ありがたくて奇跡のようなことだと
頭ではわかっているのだけど


親から守ってもらえる領域を出て、
守ってあげる存在に変わらなければいけない時がきたようです。
そして
自分の老いを迎える強さも必要です。


少しずつ春の光に変わっているような
三連休の初日。
受験生の皆さん
健康に気をつけてがんばってください。




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