佐賀県立美術館で開催されている『山下清展』に行ってきました。
山下清の作品は今までにも何回か見たことがあったのだけど、
生誕100年の記念の企画展だけあって、作品も充実していて見応えありました。
巡回は2022年から始まって、佐賀で7か所目の開催。
見れてよかった。
私達世代には、
芦谷雁之助さん演じるテレビドラマ「裸の大将放浪記」が印象が強すぎて、
主題歌とともに
坊主頭、白いランニング、ぶかぶかパンツ、リュック、
そして大きなおにぎり🍙を思い浮かべます。
実際は、夏は浴衣だったらしく、
浴衣とリュックサックなどの展示もありました。
ドラマでは、
その土地でスケッチをしている記憶がありますが、
実際は、驚異的な記憶力をもち、
スケッチやメモをとらずとも、
旅先で見た風景を細部まで正確に思い出すことができたということです。
貼絵はもちろんですが、ペン画も油彩も素晴らしい。
陶磁器の絵付けもたくさん展示されています。
丁度桜の季節だったので、
以前見た「桜に蜂」を楽しみにしていたのですが再会できず。
違う桜はあったけど…。
戦中戦後の人々が生きていくのも厳しい時代。
放浪していた山下清に手を差し伸べる人がいたことも
今の時代では考えられないことなのかもしれない。
きっと、人間的にも魅力的だったのだろうと想像します。
コスパとかタイパとは対極な貼絵の緻密さ。
のびやかで迷いのない線。
細部まで肉眼でみてこその作品です。
老眼ぎみの目で近づき離れてを繰り返し、
しっかり堪能しました。
展覧会に行った時に以前は購入していた図録。
ここ10年ぐらいは、記念に気に入った絵葉書を1枚だけ買うことにしてます。
今回は1枚に絞れなくて3枚購入です。
初めて見る作品も多く(忘れているのかも?)
いい時間でした。
進んで戻って、
また進んでまた戻って、
一期一会。
離れがたい。
美術館は人の少ない平日、
ひとりにかぎります😊