空と光と風と  ~日々の暮らしごと~

夫婦二人ぐらしの主婦です。スマホで撮った写真と日々のあれこれを書いてます。

推しドラマ『すいか』と森の神様

手作りの看板を奥に進むと

ひんやりとした空気の中、樹齢1000年の大カツラ
森の精霊に守られているよう

 写真は、佐賀県富士町下合瀬の大カツラの木です。樹齢1000年と言われています。ここにくると、森の神様に会える気がします。浄化されて包まれていると感じます。

国道の広い道なので運転が苦手な私でも行けます。


 あさイチでストレスの話をしていたので、10年以上前の話になりますが、救われたドラマのことを書いてみます。

 当時支店勤務だった私は、事務所に1人休日出勤していました。その時の対応がまずかったということで、聞き取りもないまま上司から叱責されました。電話の向こうで激昂した上司の言葉を聞きながら、怒りで震えて血が下がっていくような感覚、悔しくて声もでませんでした。

 しばらくして、私のミスではなく現場の手違いだと分かったのですが、仕事も人格も否定されたみたいでショックも大きく、言われたことを何度も思い出しては、悔しい気持ちを反芻していました。

 その時に思ったのが、自分のきげんを、他人の言動に左右されるのはいやだということ。他人(上司や現場の人)にとっては既に終わったことで、いつまでも囚われているのは自分だけということ。

パブリックな場面では、多かれ少なかれ、他人の影響を受けます。仕事となればなおさらです。この時の私は、自分自身で大きくした怒哀の感情に支配されているという感じでした。

 少し離れて俯瞰してみよう、自分が変わるしかないと思い、有給を使って休むことにしました。結果、その場所から離れる時間を持ててよかったと思います。

 

 その時は、ちょうど夏だったので、休みの間、『すいか』のDVDを、繰り返し見ました。大好きなドラマです。

『すいか』は2003年の7月から9月にかけて日本テレビ系列で放送された木皿泉脚本、小林聡美主演のドラマです。ちょうど、20年前ですね。

小林聡美扮する30代半ばの信用金庫に働くOL早川基子が、ハピネス三茶という下宿先で、大家のゆかちゃん(市川実日子)、大学教授(浅丘ルリ子)、漫画家の絆ちゃん(ともさかりえ)と出会います。ハピネス三茶の住人の日常が、元同僚で三億円を横領した馬場ちゃん(小泉今日子)の非日常とリンクしてとてもいいです。

インテリアもお料理も登場人物もファッションもセリフも、何から何まですてきです。

日常生活のドラマですが、異世界感漂う感じもありで、その時の私にはぴったりでした。何より、魅力的で愛しくてたまらない登場人物からでてくることばの数々は、木皿ワールドの真髄だと思います。

今からの季節、🍉✨激推し✨です。

元気な人も、少し疲れている人も…。

 

 

今日のいいことば(たくさんありすぎて絞れないけど『すいか』より)

「自分で責任をとるような生き方をしないと納得のいく人生なんて送れないと思うのよ」教授(浅丘ルリ子

 

「早川の下宿行ったときさ。梅干しの種見て泣けた。朝ごはん食べた後の食器にさ、梅干しの種がそれぞれ残ってて、それが愛らしいというかつつましいっつうか、生活するってこういうことなんだなって思ったら、泣けてきた」元OLの三億円逃亡犯 馬場ちゃん(小泉今日子

 

「ここに居ながら、にげる方法がきっとある。それを自分で考えなきゃだめです」女刑事(片桐はいり

 

「馬場ちゃん、似たような一日だけど、全然違う一日だよ」信用金庫のOL早川基子(小林聡美